東新活動事例1 タイヤネスティングマシーン

多岐に渡る、東新製作所の活動事例を紹介致します。

タイヤネスティングマシーン

タイヤネスティングマシーン 全体写真
タイヤネスティングマシーン 全体写真

 

 

 

 

 

タイヤを効率よく運ぶための装置の提案。

 

タイヤをコンテナで輸出する場合、輸出にかかる費用はコンテナ自体の大きさに依存します。つまり、タイヤが100個入っていても、200個入っていても、輸出費用は変わりません。

 

タイヤの輪には、ドーナツのように空間が存在します。その空間の中に、タイヤを入れ子にすることができる装置の提案を行いました。

 

 

 

タイヤをセットし、入れ子にする。
タイヤをセットし、入れ子にする。

東新製作所が取り組む仕事には、世の中にないカテゴリのモノを作ることも少なくありません。

タイヤネスティングマシーンもそういった仕事のひとつになります。

クライアントの実現したいコトを、自由な発想で作られたモノを通して実現する。

世界の流れを見ても、そういった案件は増加していくと考えています。

 

 

日本の中古タイヤが世界で活躍する本当の理由

タイヤの中にタイヤを入れる機械。一見すれば些細な提案に過ぎないように思われることかもしれません。しかし、タイヤネスティングマシーンのもたらす効果は非常に大きなものです。

 

マーケティングの視点から

 日本では、あまり中古タイヤを自分の車に付ける人は少ないかもしれません。

一方で中東・アジア・南米・アフリカなどでは、中古タイヤを使うことが一般的です。その中で、貿易で取引される中古タイヤの約80%は日本のタイヤだと言われています。

その人気の理由は、

1、品質の良い日本のメーカーのタイヤであること

2、比較的程度がよく綺麗であること

必要とされる場所へ必要なものを効率的に運ぶということは、大きなビジネスのチャンスとなります。

 

日本人の誇りも運ぶ

タイヤネスティングマシーンが運ぶのは、品質の良いタイヤだけではありません。

それは、日本人の誠実さ、誇りです。

日本の業者と海外の業者の大きな違いは、誠実さにあります。

一般的に海外の業者は、平気で使えないタイヤを送ったり、本数をごまかしたり、慣れてくると次第にいい加減な対応になったりと、ビジネスの信頼関係が築けないという話を良く聞きます。

一方で日本の企業は、顔が見えないといえども誠意を持って対応し、良い製品を送り続け、良好な関係を長きにわたって構築していくそうです。

 

我々の顧客のあるタイヤ輸出業者は、クレームがあると直ちに全額返金に応じるそうです。

そのようにして損して得をとりながらしっかりとしたビジネスを作り上げているのです。

 

タイヤネスティングマシーンは、単にタイヤを数多く運ぶだけでなく、目に見えない大切なことも凝縮して運んでいるのではないでしょうか。

世界に向けて、日本にはまだまだやれることがありそうです。